無意味萌え熟語・慣用句辞典

April 2006
Leshade Entis

■ はじめに
 「萌え」とは、1990年代、日本で生まれた独特の情緒を表す言葉で、古くは草の根ネット時代のまぐろBBSが最古であると言 われ ている。
 それまでごく一部の人の間でのみ使われていた「萌え」も、2000年代に入ってからは広く一般に知られるようになり、頻繁に使用されるようになった。
 更に、近年、萌えを使った熟語や慣用句表現も登場した。
 この文書は、頻繁に使われる熟語や慣用句表現についてまとめたものである。

■ 免責事項
 この文書のほとんどはネタです。本気にしないでください。
 ここに記述された表現を実際に使用した際の結果については、筆者は責任を負いかねますので予めご了承ください。
 尚、文書中に登場する実在の人物、団体等とは一切関係ありません。

■ 単語・熟語
◆萌え(もえ)
 1990年代日本で生まれた独特の情緒を表す言葉。
 古くは「燃え」と表現されていたものが変化したものである。
 もともとは、偶像を見たときに心に生じる感情の一種であり、萌えが何であるかを真の意味で理解するためには、長年、狭い部屋に篭って偶像と対話するとい う修行が必要である。
 偶像との対話の中で心の中に生じる、一種の信仰心にも近い神聖なる感情が萌えである。

◆萌える(もえる)
 萌えの動詞形。
 古代日本においては芽が出る様を萌えると表現したが、もはや現代の日本語においては使用されない用法である。
 たとえ「萌える若葉」と言ったところで、もはや誰も、若葉をモチーフにした幼い女の子のキャラクターしか思い浮かべないだろう。

◆御萌え(おもえ)
◆御御萌え(おみもえ)
◆御御御萌え(おみおもえ)
 萌えの丁寧な表現。

◆萌し(きざし)
 修行中の人間が、偶像との対話の中で、心の中に何かが芽生え始めた状態。

◆萌黄(もえぎ)
 長年、狭い部屋に篭って修行を続けていると光を見ることがある。
 その光を萌黄という。
 但し、萌黄といっても、実際の光の色は必ずしも黄色ではないと言われている。
 この光は神官級の人物でなければ見ることは出来ないとされている。

◆萌え尽きる(もえつきる)
 修行の途中で廃人になってしまう現象。
 2000年代の日本では多くの信者が修行に挑んだが、
修行は極めて過酷なものであったためその多 くが萌え尽きて行った。
 この現象は一般には、引き篭もり、フリーターやニートと言った社会問題として認知されている。

◆萌え尽き症候群(もえつきしょうこうぐ ん)
 修行の途中で廃人になってしまった状態。
 抑うつ・全身倦怠・頭痛・不眠などを伴う。

◆萌え枯れ(もえがれ)
 萌え尽き症候群の一種であり、かなり危険な状態である。

◆萌え死ぬ(もえしぬ)
 萌え尽き症候群が進行し、死に至ってしまうこと。

◆萌え殺す(もえころす)
 相手に偶像を送りつけるなどして、意図的に萌え尽き症候群に至らす行為。

◆萌え転ぶ(もえころぶ)
 強烈な萌えを心に感じた状態。

◆萌えたぎる (も えたぎる)
 激しい萌えを心に抱き、あるいは行動する状態。
 同人誌即売会などで多く見かけられる状態である。

◆萌え日和(もえびより)
 同人誌即売会当日、始発電車で向かった会場で開場を待つ間、快適な天候のこと。
 現実に萌え日和であることは多くなく、早朝、吹雪の中を何時間も待機するなど、修行の場と化す事も多い。そうした場合に、皮肉を込めて使われる場合もあ る。
 尚、一般的に同人誌即売会において徹夜は禁忌とされている。

◆萌え焦がる(もえこがる)
 偶像に対し深く愛を捧げている精神状態。

◆萌月(もえつき/もえづき)
 8月と12月を特別に萌月と呼ぶことがある。
 萌月には全世界から信者が聖地に集まり、祭典が執り行われることで有名である。

◆萌月祭り(もえつきまつり)
 萌月に聖地で信者によって執り行われる世界最大の祭典。

◆萌え連れ(もえづれ)
 同じ偶像に萌える仲間のこと。
 あるいは、その仲間を作ること。(―
に する)

◆萌え隠し(もえかくし)
 萌月祭りなどの時期の直前に連絡が取れなくなること。

◆萌え描くし(もえかくし)
 どうぞ好きなだけお描きください。

◆萌え神(もえがみ)
 八百万の神の中には一人くらいそんな神様もいるかもしれない。

◆萌え髪(もえがみ)
 偶像によく表される髪形のこと。
 ツインテールなどがそれである。

◆萌え柱(もえばしら)
 この世界の支柱。

◆萌え除け(もえよけ)
 自分の信仰する偶像を常に携帯しておくこと。
 これによって、他の偶像に心を奪われることを防ぐ効果があるといわれている。

◆萌え予防(もえよぼう)
 幼少時期からさまざまな偶像に接し、十分な情操教育を受けておくことによって、思春期に萌え尽き症候群に陥るのを避け ること。

◆萌え理論(もえりろん)
 この世界を運行する法則を記述した究極の理論。
 しかし未だその理論の全貌は明らかにされていない。

◆萌え道(もえどう)
 萌えを貫く生き方のこと。

◆萌えるゴミ(もえるごみ)
 自治体によって異なるが、たいていの場合、週に1〜2度ほど回収日がある。
 但し、ゴミに出す際には表紙などに十分注意が必要である。

◆利き萌え(ききもえ)
 様々な偶像を集め、それぞれの萌えを楽しむこと。
 または、それらが何萌えであるかを当てて楽しむ遊戯。

◆キキ萌え(ききもえ)
 宮崎駿監督のアニメーション作品「魔女の宅急便」の主人公キキに萌えること。

◆極萌え点(きょくもえてん)
 f(x) Rn の部分集合 A で定義された萌え関数とする。このとき、x0 のある近傍が A に含まれ、f(x0) がその近傍に属する任意の点 x に対して f(x0)f(x) を満たすとき、f(x)x0 において極萌えになるといい、x0 を極萌え点という。

◆スーパー萌ヘロダイン受信機(すーぱーもへろだいんじゅしんき)
 受信機内で周波を作り、それを増幅検波する装置を持った萌え受信機。

■ 慣用句表現
◆かなぐり萌える(かなぐりもえる)
 生活費まで含めてすべて同人誌やフィギュアなどの購入に当てること。


◆面と萌えて(めんともえて)
 偶像と正面に向き合って萌えること。

◆萌えて馬謖を斬る(もえてばしょくをきる)

 武勲を焦るあまり戦場でメイド服を着用し戦った馬謖が、 戦術的失態を犯してしまったがため、そのメイド服姿がどんなに萌えであろうとも、責 任を問われ処刑されたという故事から、メイド喫茶も品質が重要だという場合に用いる。

◆馬の耳に萌え(うまのみみにもえ)

 馬にどんなに萌えを説法したところで理解できないのと同じように、一般人には萌えは理解できないというさま。

◆猫に萌え
(ねこにもえ)
 猫に萌えは理解できないが、猫には萌えるということ。

◆萌えは天下の回り物(もえはてんかのまわりもの)

 偶像を紹介することでみんな萌えていくこと。

◆萌え百俵
(もえひゃっぴょう)
 財政難に陥った藩を救済するために送られた米を売り、それを元手に萌え関係の版画や彫刻を教える塾を作り教育したという 故事から、どんなに困窮していても将来を見据えた萌え投資は必要であるということ。

◆萌え百票
(もえひゃっぴょう)
 ローゼン麻生氏が立候補したときに入る票数のたとえ

◆萌えに据えかねる(もえにすえかねる)

 アニメなどのメディアミックスで、原作より著しく品質が劣っていることに苛立ちを覚えること。

◆萌えの一つ覚え
(もえのひとつおぼえ)
 最近のマスコミや、この文書などのこと。

◆萌えは禍の門
(もえはわざわいのかど)
 我を忘れて萌えていると財布の中身がなくなっているなど、不幸なことが起こること。

◆萌える門には福来たる
(もえるかどにはふくきたる)
 萌えていれば、時には良いこともあるということ。

◆萌えには萌えを歯に歯を(もえにはもえ をはにははを)
 燃え作品に萌え要素を無理やりはめ込もうとすると失敗することを戒める際に用いる。

◆身から出た萌え(みからでたもえ)

 自分で作った創作物に萌えること。
 しかし、通常の精神状態ではそんなことは起こりえない。

◆触らぬ萌えに祟りなし(さわらぬもえに たたりなり)
 DVDなどで第1巻を購入したが最期、全巻購入してしまう恐れがある場合などに、懐具合と相談して涙を飲むこと。

◆百害あって一萌えなし(ひゃくがいあっていちもえなし)
 どうやっても萌えない作品のこと。

◆光陰萌えのごとし(こういんもえのごとし)
 萌えていると時間が経つのを忘れるさま。

◆四面萌え
(しめんもえ)
 もう、萌えるしかない状況のこと。

◆雨降って地萌える(あめふってじもえる)

 どんなに荒涼とした大地でも、そしてまた、どんなに雨を嫌っていようとも、雨が降った後に草木が萌える様に、はじめはツン ツンしていても、後でデレデレとなって萌えること。一般にはツンデレと呼ばれている。

◆世界の終わりで萌え続ける少女(せかい のおわりでもえつづけるしょうじょ)
 それなんてエロゲ?

◆萌えのむこう、約束の場所(もえのむこ う、やくそくのばしょ)
 萌え死んだ人があの世で会おうと約束した場所のこと。
 逝ってよし!

■ 終わりに
 この文書によって、より幅の広い萌えライフを満喫できるようになれば幸いである。


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